「ノンカロリー」「糖質ゼロ」の定義は?~糖尿病の食事療法に上手く取り入れよう~

Q1.カロリーゼロはカロリーが全くないということですか?

A.カロリーゼロであってもカロリーが全くないとは言い切れません。
「カロリーオフ」や「カロリーゼロ」などいろいろな表記がみられます。
これらは同じようにみえますが、実は違います。
健康増進法により定められた表記は以下のようになっています。

飲料100mlあたりの表示基準

カロリーが5kcal未満なら、「ノンカロリー」「カロリーゼロ」
カロリーが20kcal以下なら、「カロリー控えめ」「カロリーオフ」
糖類(または糖質)が0.5g未満なら、「無糖」「ノンシュガー」「シュガーレス」
糖類(または糖質)が2.5g以下なら、「低糖」「糖分控えめ」「微糖」
などの表記が可能。

このように、飲料で100gあたり5kcal未満のものは、カロリーについて「ゼロ・無・ノン・レス」などの表記をしてもよいという決まりがあります。
つまり裏を返せば500mlに25kcal入っていても、「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」などと表示することが可能ということなので、「ゼロ」や「ノン」と書いてあっても、カロリーが全くないわけではありません。

一方、「カロリーオフ」というのは、カロリーが20kcal未満の飲料(食品の場合は、100gあたり40kcal未満)について記載することができます。
また、メーカー独自の基準で、当社比カロリー20%オフなどという表記もあるので注意が必要です。

「カロリーオフ」や「糖質ゼロ」であっても、完全にゼロであるわけではないことを覚えておきましょう。

Q2.「カロリー」「糖質」「糖類」は同じ意味ですか?

A.「カロリー」とは、私たちの活動に必要な「熱量=エネルギー」の単位のことで、「糖質」とは、炭水化物から食物繊維を除いたもので、一般的に1gあたり4Kcalのカロリーがあります。
また糖質以外にも、たんぱく質、脂質がカロリーを生み出します。
つまり、糖質が少ない糖質オフ製品はカロリーが糖質入りよりも少ないということになりますが、「カロリーオフ」と表記できる基準であるとは言い切れません。
糖質をカットするだけではカロリー全体を落とすことはできません。
他のエネルギーを生み出すたんぱく質と脂質にも注意する必要があります。

また、「糖質」と「糖類」も違います。糖類は、糖質の一部です。
糖類・・・単糖類(ぶどう糖、果糖)と二糖類(砂糖、乳糖)のみ
糖質・・・単糖類(ぶどう糖、果糖)と二糖類(砂糖、乳糖)に加えて、多糖類(オリゴ糖など)、糖アルコール(キシリトールなど)、甘味料など。

つまり、砂糖などの使用をなるべく避けて甘味料などを用いることで「糖類ゼロ」と記載しているものもありますので、「糖類ゼロ」だからといって糖質がゼロとは限りません。
他の甘味料などを使っていることがあることを理解しましょう。

ちなみに、糖質の中には「エリスリトール」のようにカロリーのない糖アルコールもあり、厳密にはすべての糖質がカロリーの素になるとも限りません。

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