【医師監修】まぶしいところで眠るのはNG?「明るさ」から睡眠環境を考える!

電気を点けたまま眠ると、インスリン抵抗性が増大する?

2018年6月に発表された研究結果では、眠っている間電気を点けたままにしておくことは睡眠の妨げになるばかりでなく、インスリン抵抗性を増大させる可能性があることが示されました。

この研究はノースウェスタン大学フェインバーグ医学部の研究者たちが行ったものです。
18歳から40歳までの健康な成人の男女20名が2泊3日の実験に参加しました。

被験者たちは10名ずつの2つのグループに分かれ、「暗-暗」条件と「暗-明」条件のいずれかを割り当てられました。「暗」条件は3ルクスの明るさ、「明」条件は100ルクスの明るさの環境で眠ることを意味します。

「暗-暗」条件のグループは2泊ともに「暗」条件におかれました。
「暗-明」条件のグループは2泊のうち1泊は「暗」条件に、もう1泊は「明」条件におかれました。
そのうえで被験者には、いつも通りの時間に就寝し、8時間の睡眠をとることが求められました。

その結果、たった一晩明るい光に照らされただけでも、インスリン抵抗性に劇的な変化が現れたのです。
インスリン抵抗性が高まることは、インスリンが十分に機能しなくなり、血糖値が上昇することを意味します。

たとえ長時間の睡眠をとっていても、こうこうとした明かりの下で眠るのは望ましい睡眠習慣とはいえないようです。
眠る時にはきちんと電気を消して、睡眠環境を整えるように気をつけてみてください。

<参照>
American Academy of Sleep Medicine. “Light exposure during sleep may increase insulin resistance: Chronic overnight light exposure could have long-term effects on metabolic function.” ScienceDaily. ScienceDaily, 4 June 2018. <www.sciencedaily.com/releases/2018/06/180604172736.htm>.

入眠前の強い光はインスリン抵抗性を増大させる!

2016年には寝起きと入眠前における光照射の影響についての研究結果が発表されています。
この研究はノースウェスタン大学の研究者らによって行われたもので、19名の成人男女が実験に参加しました。
被験者たちは「朝」グループと「夜」グループの2つに分かれ、3泊4日の実験期間を過ごしました。

実験の肝となるのは2日目と3日目です。被験者たちはこの2日間、日中は20ルクスのほの暗い明るさのもとで過ごし、就寝時には明かりを消します。そして3日目にのみ、「朝」グループは起きてから30分の後、「夜」グループは起きてから10時間半の後をスタートとしてそれぞれ3時間の間、強い青色光のもとにおかれました。青色光はPCやテタブレット、スマートフォンの画面から照射される強い光です。

青色光の効果は「夜」グループにおいててきめんに表れました。
両グループともに、20ルクスの明かりに比べ、青色光のもとではインスリン抵抗性の増大傾向がみられたのですが、「夜」グループは「朝」グループに比べ、ピーク時の血糖値がより高くなっていたのです。ここから、インスリンの働きが鈍くなったことが推測されます。

「夜」グループに青色光が照射されていた時間帯は、夕食前から就寝の少し前までの間にあたります。
入眠前に青色光に当たり続けることは不眠を誘うだけでなく、インスリン抵抗性にも悪影響をおよぼすのです。

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