ウォーキングのきっかけとして注目。お遍路を活用した取り組みを紹介します
糖尿病対策に活用されるお遍路
徳島県では2010年に「ヘルス・グリーン・ツーリズムin徳島~メタボ・糖尿病克服のための遍路旅~」を企画。3日間かけて歩き遍路を行うツアーを実施しました。
このツアーは2つのパターンが用意されました。ツアー1は歩き遍路を中心に1番札所の霊山寺から17番札所の井戸寺までを巡る内容。ツアー2では霊山寺から8番札所熊谷寺までを巡る歩き遍路と共に、みかん狩りやコンニャク作りといった体験プログラムが行われました。
また、糖尿病の予防や治療に取り組むサンスターでは、これまでにないお遍路のイベントを企画、実行しました。
2015年、サンスターがおさんぽ企画の第3弾として実施した「四国八十八箇所巡り」は、参加者が投稿したウォーキングの歩数を合計して、仲間と一緒にサンスター徳島工場から八十八番札所の大窪寺までの約1,200kmを目指すという内容でした。
参加者が実際にお遍路を歩き、巡拝することはなかったものの、歩行距離が札所を越えるたびに、ウェブサイトにその札所の情報が公開され、参加者同士がネットを介してメッセージのやり取りができたりと、前向きなウォーキングを促す要素が取り入れられました。バーチャルでの八十八ケ所巡りは、忙しくて四国までは行けない人が参加したり、ウォーキングを一人でしていた人が仲間を得るきっかけになったりと、様々なメリットが生まれたようです。
ウォーキングが健康のために大切な取り組みだと分かってはいても、出かけるのが億劫になったり、続けることが負担に感じるなどの理由で、習慣として定着できない人も少なくありません。
ここでお伝えしたお遍路のイベントは、参加者がウォーキングの楽しみや目的を達成した時の喜びを実感し、継続につなげることが目標です。今回の例を参考にして、自分から積極的にきっかけを作り、楽しみながらウォーキングを続けることが大切です。
参照・参考
ウォーキング | e-ヘルスネット 情報提供
お遍路の基礎知識|お遍路|巡るめく四国
第3弾おさんぽ企画! 四国八十八箇所巡り | 糖尿病とうまくつきあうコミュニティ