糖尿病の運動療法にも。クロスフィットのメリットとは?

2型糖尿病の治療につながるクロスフィットの効果は?

このクロスフィットの効果について、米国生理学学会(APS)が発行している医学誌「American Journal of Physiology」オンライン版では、2型糖尿病の治療への好影響を示唆しています。

この研究では、平均年齢53歳の2型糖尿病患者さん12人が対象となりました。対象となった人たちには医師のメディカルチェックを受けた上で、クロスフィットの認定トレーナーが作成した6週間のF-HITのプログラムを受けてもらいました。

運動の内容は毎週変更し、プログラムには参加者それぞれの最大目標心拍数の85%を上回る高強度の運動が1回含まれています。

参加者にはプログラムの前後に体脂肪率や体重の測定を行い、インスリンの分泌に関わるβ細胞の機能を知るための指標となる経口糖負荷試験、ASTやALTなどの肝機能検査、血中インスリン値、インスリン分泌能を知るためのCペプチド値などの検査を行いました。また、プログラムの2日目と最後の日には参加者の腹筋とスクワット、ローイングの繰り返し回数を記録して、体力やフィットネス能力の向上の度合いを調べました。

6週間のプログラム終了後、クロスフィットのトレーニングを行う前と後で比較を行ったところ「β細胞のインスリン分泌能の向上」「肝機能検査の数値の改善」「体脂肪率の改善」「体重の減少」などの効果がみられました。

この結果を受けて、研究者は「1日10~20分の高強度・短時間の運動を週に3回、6週間続けることで、2型糖尿病患者さんのβ細胞の機能を改善できる可能性があります」と述べ、クロスフィットの効果に期待を寄せています。

運動が大事だとは分かっていても、時間がとれずに充分な運動ができない糖尿病患者さんは少なくありません。短い時間でもプログラムが組めるクロスフィットは、さまざまな生活状況に対応できる効果的な運動といえるでしょう。運動療法の一つとして、医師などの専門家の指導を受けた上で、クロスフィットの導入を検討してはいかがでしょうか。

参照・参考
クロスフィットアジア│クロスフィットについて
リーボック公式フィットネスサイト│欧米で話題のファンクショナルトレーニング、クロスフィットとは?
News-Medical Life Sciences│Short-term functional high-intensity training may improve beta-cell function in adults with type 2 diabetes

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