治療と予防コラム

緑内障の予防改善における、ミカンのポリフェノールの効果とは?


ミカンの皮に含まれるポリフェノールに緑内障改善の可能性

東北大学の研究グループは、緑内障に影響を与える要素の1つである酸化ストレスに着目し、緑内障を改善できる可能性がある成分を調査しました。

この研究では、マウスに41種類の食品成分を投与し、酸化ストレスの改善につながる抗酸化作用を持つ成分について調べました。

その結果、網膜障害の傾向があるマウスにヘスペリジンという成分を投与したところ、投与しなかったマウスよりも残っている網膜神経節細胞の数が多いことが判明しました。ヘスペリジンは、41種類の食品成分の中で、もっとも高い項酸化作用が確認されています。

この研究結果は、ヘスペリジンには網膜神経節細胞を保護する働きがあり、摂取すると緑内障による網膜神経節細胞障害を軽減できる可能性があることを示唆するものといえるでしょう。

ヘスペリジンはポリフェノールの1種で、ミカンの皮などに多く含まれています。抗酸化作用の他にも、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きや、末梢血管を拡張させて血の循環を改善させる機能、血圧の上昇抑制など、多くのメリットがあることが明らかになっています。健康に関する効果が期待されている成分で、現在でもさまざまな研究が行われています。

ヘスペリジンは温州みかんに含まれていますが、果肉よりも皮の部分に多く含まれています。普通にミカンを食べるだけでは効率よくヘスペリジンを摂取することができないため、成分を取り出したサプリメントなどに注目が集まっています。
とはいえ、緑内障の改善は早期発見、早期治療であることはいうまでもありません。ヘスペリジンのメリットや、今後進むであろう研究の結果にも注目しつつ、深刻な症状である緑内障の予防のためにも、定期的な眼科検診を欠かさないようにしましょう。

参照・参考
日本眼科学会│緑内障
Scientific Reports│The neuroprotective effect of hesperidin in NMDA-induced retinal injury acts by suppressing oxidative stress and excessive calpain activation
ヘスペシリン研究会

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