[糖尿病ニュース]1型糖尿病根治に期待、人工ベータ細胞

糖尿病は一度かかると治らない病気ですが、治療法に関する研究は日々進められています。
今日は、1型糖尿病の根治につながるかもしれない最新の治療法についてのニュースをご紹介します。

1型糖尿病根治に期待、人工ベータ細胞

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141010003

1型糖尿病は、膵臓にあるベータ細胞が体内の免疫系によって攻撃され破壊されてしまう病気です。(ベータ細胞:インスリンの分泌を行う細胞)

健康なベータ細胞は、食後にはインスリンの分泌量を増やして、余剰の糖分を処理できるようにしたり、一方で血糖値が低下したときは、インスリン濃度も低下させたりと、血糖値の変化に対して極めて正確な反応を起こします。
1型糖尿病ではベータ細胞が破壊されてインスリンの分泌ができなくなるため、患者はインスリン注射が必須となります。幼い頃に発症することが多くありますが、2型糖尿病とは違って生活習慣の改善などはそれほど必要とされず、インスリン療法を中心とした治療が行われます。

今回の研究を行ったハーバード大学教授のダグ・メルトン氏のお子さんも1型糖尿病患者。メルトン氏は、子どもたちの病気を自分が治してやりたいという思いから研究を始めたのだそうです。

今までは、1型糖尿病を完治させる方法は、心停止して間もないドナーから摘出したベータ細胞を移植することでした。しかしこの方法はかなり複雑であり、さらに移植されたベータ細胞が再び破壊されないように、患者は生涯投薬を続ける必要があります。

メルトン氏は、病気によって破壊されてしまうベータ細胞を生涯にわたって補充できる供給源の作成に成功したという論文を発表しています。彼によると、「これらの細胞を置き換えて、かつ体内の免疫系による攻撃を回避できれば、将来的には1型糖尿病の克服が可能になる」とのことです。
破壊されてしまったベータ細胞を補充できれば、新たなベータ細胞がインスリンを分泌することができます。インスリンの分泌ができれば、1型糖尿病の患者さんの生命維持はぐっと簡単になります。

ただし、人工ベータ細胞の作成に成功したからといって、すぐに1型糖尿病の根治が可能になるわけではありません。移植したベータ細胞を、免疫系の拒絶反応から守ることが必要とされており、この点に関しては各所で研究が進められている最中とのことです。

子を思う父親の気持ちがスタート地点となった今回の研究。
実際に患者さんがこの方法で治療を受けられるようになるまでには、まだ数年かかりそうとのことです。
一日も早く実用化されて、多くの患者さんが救われることを願います。

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