治療と予防コラム

公共交通の活用が、肥満リスクを回避する?


健康な生活につながる公共交通のメリットとは

こうした調査結果が発表される前から、各地では公共交通の利用に着目した取り組みや調査が行われています。

例えば、2008年には横浜市をはじめとした神奈川県の7つの自治体が、健康づくりを目的とした「ハッピー!ウエルネスウエーブ2008」というキャンペーンを行いました。このキャンペーンでは、対象となっている自治体を通っている公共交通機関の車両や駅の中にポスターを啓示して、健康づくりのために電車やバスを使うことを呼びかけています。

また、2010年にはアメリカのノースカロライナ州で、設置されたばかりのLRTシステム(路面電車に代わる新交通システム)が健康に与える効果について調査が行われました。

この調査では、LRTを利用する人は乗降施設まで歩く機会が増えることで、BMIと体重が減少する可能性が高くなるという結果が示されました。

こうした事例は、公共交通機関の積極的な利用は肥満の予防につながる生活習慣として、効果が期待されていることを示しています。

毎日の通勤の手段として、徒歩や自転車を活用することが、毎日の活動量を増やすことにつながるのですが、オフィスの立地などを考えると、誰でも実現できるわけではありません。

たとえば、休日のお出かけで、歩く機会が増える公共交通機関を優先的に利用することでも、活動量とそれに伴うカロリーの消費の増大が見込めます。なるべく体脂肪の増加を抑え、糖尿病をはじめとした病気の発症リスクを下げるためにも、公共交通機関を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

参照・参考
保健指導リソースガイド│バスや電車で通勤すると体重が減る 通勤手段によってBMIに差
日本生活習慣病予防協会│電車やバスで生活習慣病予防を呼びかけ [神奈川]

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