【医師監修】妊娠中に血糖値が上がるのはなぜ?

妊娠中の血糖管理

妊娠中の高血糖は糖尿病の合併症を悪化させ、早産や流産、発育不全など胎児にも悪影響が及ぶため、こまめな血糖管理が必要となります。

母体の血糖コントロール目標値として、日本糖尿病学会では空腹時血糖値70~100mg/dl、食後2時間血糖値120mg/dl未満を、日本産科婦人科学会では空腹時血糖値95mg/dl以下、食前血糖値100mg/dl以下、そして食後2時間血糖値120mg/dl以下を目標値としています。

妊娠中の血糖コントロールは食事療法とインスリン治療が主なものです。無理に体を動かすと切迫流産を招くなどの危険もあるため、運動療法は慎重に行わなければなりません。

薬物療法を行う場合、経口の血糖降下薬については妊婦への安全性が確認されていないため、妊娠前に経口薬を投与していた場合にはインスリン治療に切り替える必要があります。もっともインスリン製剤に関しても安全性が確立されているわけではなく、あくまで「慎重投与」である旨が全ての製剤の添付文書に記載されています。

従来、妊婦に投与するインスリン製剤はアメリカ食品医薬品局(FDA)の分類に従い、分類Bにカテゴライズされたものが用いられていました。しかし2015年にFDA分類が廃止されたため、現在では医師が十分なインフォームド・コンセントのもとに治療方針を定めていくこととされています。

参照・参考
糖尿病診療ガイドライン2016 妊婦の糖代謝異常
日本糖尿病学会誌第53巻第5号
日本糖尿病学会誌第56巻第8号
頻回の嘔吐を伴う糖尿病性胃不全麻痺にドンペリドン坐剤が著効した1例
妊娠と糖尿病 | 糖尿病情報センター

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