【医師監修】海外旅行に行くときの注意!時差に合わせたインスリンの打ち方とは?

注意すべきタイミングはフライト中

時差のある国に出かける場合、時間の間隔と時刻がずれるため、インスリン注射をどうするかが大きな問題となります。着いてしまえば到着地の時刻で判断することができますが、難しいのはフライト中です。場合によっては、昼夜がめぐるスパンや食事のタイミングが大きく変わります。

この場合、いつも食前に速効型・超速効型のインスリンを打っている場合には、食事で急激に上昇する血糖値をおさえるため、いつもと同じように食前に打つのが一般です。しかし作用時間の長いインスリンをフライト中に打つ場合には、調整が必要です。

この場合の調整は、東周りのルートを飛ぶ場合と西周りのルートを飛ぶ場合で異なります。
それぞれ、以下の調整量を注射するのが目安であるとされています。

東周りの場合:いつものインスリン量×(1-時差÷24)
西周りの場合:いつものインスリン量×(1+時差÷24)

もっとも、これはあくまで調整の目安です。具体的な調整をどうするかは、出発前に医師とよく相談しましょう。

インスリンは機内持ち込み?預け荷物?

フライト中の飛行機の貨物室はかなり温度が下がります。このためインスリンを預け荷物にしてしまうと、凍って変質してしまう可能性が否めません。インスリン製剤や必要な注射針は、預けずに持ち込み手荷物にしておきましょう。

持ち込む際、高温になることが心配な場合には保冷剤などが必要となります。こうした保冷剤や注射針を持ち込む場合、セキュリティチェック時に注射針であることや医薬品を保冷するためのものであることを伝えます。あらかじめ持ち込みの旨を航空会社に連絡し、処方箋や診断書を携帯するとスムーズです。糖尿病の患者さんに向けたインフォメーションをWEBサイトに示している航空会社もあるので、チェックしてみてください。

セキュリティチェックは金属探知だけでなく、国によってはX線検査が行われます。インスリンポンプを使用している場合、ポンプがX線の影響を受ける危険があり、検査前に取り外す必要があります。この時も係員にポンプを使用していること、X線による影響を受ける可能性があることを伝える必要があります。

フライト中にインスリン注射を行う場合には、使用した針や器具を忘れず持ち帰りましょう。

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