【医師監修】糖尿病の患者さんが覚えておきたい、災害時の対応とは?

避難生活で気をつけたい高血糖への対応

災害時には偏った食事や脱水症状、ストレスなどのため、血糖値が上がりやすくなります。

・非常食はゆっくり食べる
おにぎりや菓子パン、カップラーメンなど、非常食の多くは炭水化物に偏りがちです。急激に血糖値を上昇させないようによく噛み、できるだけ時間をかけて食べるようにしましょう。

・水分をしっかりとる
トイレが近くなることへの不安から、避難生活では水分をとることを控えてしまいがちです。しかし水分が不足すると高血糖を起こしやすくなりますし、血液の粘性が高まって血管が詰まる危険も高まります。避難生活では意識して水分をとりましょう。もっとも、糖質を含む清涼飲料水をたくさん飲んでしまうとやはり血糖値が上がるので注意が必要です。

・体を動かす
避難生活ではあまり体を動かす機会がなく、運動不足にもなりがちです。ストレッチや簡単なスクワットなど、小さなスペースでもできる運動を覚えておき、時間を見つけて行いましょう。

避難生活で気をつけたい低血糖への対応

普段の生活と比べて十分な食事量がとれない場合、また何らかの作業に従事するなどいつもよりも運動量が増えている場合には、低血糖を生じる可能性もあります。自覚症状に気をつけ、低血糖発作が起きた時にはすぐに補給できるようブドウ糖を携帯しておきましょう。

インスリン注射は続けるべき?

1型糖尿病の患者さんは食事後に分泌されるインスリンの追加分泌だけでなく、24時間分泌されている基礎分泌にも支障が出ている状態にあります。このため、避難生活でもインスリン注射をストップすべきではありません。もっともインスリンの量については、調整すべき場合があります。

毎食前にインスリン注射を行っている患者さんの場合、食事量が変わっても同じ量のインスリンを投与していると低血糖の危険が高まります。このため、食事量に合わせてインスリンの量を調節する必要があります。

避難生活で注射するインスリンの量に関しては、普段から医師と相談するようにしましょう。

ちなみにインスリンの保管期限は、ものにもよりますが室温(30℃以下)の環境で1ヵ月~2ヵ月程度です。持ち出したインスリン製剤の期限に留意し、変性した製剤は使用しないようにしましょう。

また、避難所での注射針の処理もデリケートな問題です。空のボトルなどに入れて保管し、使用済みの針でケガすることのないようにご注意ください。また、針の使いまわしをしてはいけません。

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