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糖尿病患者さんは「原則禁酒」。もし飲む場合、お酒とうまく付き合っていくには?

「酒は百薬の長」と言われますが、これはあくまで適量を飲んだ場合のこと。
糖尿病でなくても、お酒の飲み過ぎは健康に悪影響を及ぼすことも多いものです。糖尿病患者さんにおいては、医師からの許可がない限りは「原則禁酒」です。

しかし、お酒が日々の楽しみ、息抜き、という方も多いと思います。では、糖尿病患者さんがお酒を飲む場合、どのような点に気を付け、どのようにお酒と付き合っていけば良いのでしょうか。

なぜ「原則禁酒」?飲酒は糖尿病の合併症も招きやすい

まずは、糖尿病患者さんにおいて「原則禁酒」とされる理由から見ておきましょう。
最も大きな理由は、糖尿病治療の肝である「血糖コントロールが乱れるため」ですが、他にも合併症の引き金になるなど、糖尿病にさまざまな悪影響を及ぼします。

◆糖尿病患者さんが「原則禁酒」である理由と、怖い合併症

  • 飲み過ぎ、食べ過ぎでカロリーオーバーになりやすい
    →お酒自体も高カロリーであることに加え、お酒には食欲増進効果があり、自制心が利かずに食べ過ぎてしまいがちです。血糖コントロールが乱れ、肥満にもつながりやすくなります。
  • 味の濃い食べ物を欲し、塩分の摂り過ぎになりやすい
    →味の濃いおつまみで塩分の摂り過ぎにつながりやすくなります。塩分の摂り過ぎは高血圧を招き、高血圧は血管にダメージを与えるなど、糖尿病の合併症の発症や進行に相互的に悪影響を及ぼしてしまいます。
  • 中性脂肪が高くなりやすい
    →アルコールをとると中性脂肪が高くなり、高脂血症になりやすく、糖尿病のさまざまな合併症の原因となる動脈硬化を進行させてしまいます。
  • アルコール性の低血糖が起こりやすい
    →アルコールは血糖値を下げる働きもあり、飲酒する際にごはん(米)を抜いてしまったり、インスリン療法を行っている場合は低血糖を引き起こし、最悪の場合、昏睡状態に陥ってしまうこともあります。
  • 神経障害を引き起こす可能性がある
    →糖尿病でも合併症として神経障害がありますが、アルコールを長い間大量に飲み続けることによっても起こることがあります(アルコール性神経障害)。糖尿病の神経障害と併せて悪化してしまう可能性もあります。

糖尿病の場合、お酒は絶対に飲んではいけない?

このように、糖尿病患者さんの場合は「原則禁酒」ですが、医師の許可により、適量を飲むことがOKの場合もあります。

◆飲酒が許可される条件例

  • 血糖コントロールが良好で安定している
  • 肥満でない、体重管理ができている
  • 合併症やその他の病気がない
  • 飲酒を自分で止める自制心がある

 

※これに限らず、必ず医師の指示に従ってください。

ただし、医師によって飲酒OKが出た場合にも、あくまで「適量(一般的には1日のアルコール量20g程度まで)」、必ず医師の指示に従いましょう。
飲む前に、飲んでも良い量をきちんと把握し、「もっと飲みたい」と思っても我慢できるかを自分に問いましょう。
自分でコントロールできれば、糖尿病患者さんでもお酒とうまく付き合っていくことができるでしょう。

◎アルコール量20gの目安

  • ビール 缶ビール1本(350ml)
  • 日本酒 1合弱(140ml)
  • ワイン グラス2杯(200ml)
  • 焼酎 ショットグラス1杯(60ml)

お酒に含まれる糖質に注意!お酒の種類別の糖質は?

アルコールは、そのものが血糖値を上げることが問題というよりは、一緒に食べるおつまみや、アルコール飲料に含まれる糖質が問題になります。
お酒の種類によって、含まれる糖質量は異なります。お酒を飲む場合は、なるべく糖質の少ないお酒を選ぶと良いでしょう。
ただし、糖質が少ないからといって、たくさん飲んでいいというわけではありません。先述の「適量」はきちんと守りましょう。

◎糖質が少なめのお酒

  • 焼酎
     ただし、サワーなどの場合、果汁や甘い割りものを使えば当然糖質が増えます。水割り、お湯割り、お茶割り、炭酸水割りなどにしておきましょう。
  • スピリッツ(ジン、ウォッカ、ウイスキー、ブランデーなど)
     焼酎同様、これらが使われるカクテルなども割りものに注意しましょう。ウイスキーを炭酸水で割るハイボールは糖質少なめでおすすめ。
  • 赤ワイン
     赤ワインは、白ワインよりも比較的糖質が少なめ。ワインは、甘めのものは糖質が多いため、辛口を選びましょう。

◎糖質が多いお酒

  • ビール
     最近では、発泡酒は「糖質オフ」など、糖質が少ないものもあります。それらを飲む場合には、栄養成分表示をよくチェックしましょう。
  • 日本酒
     日本酒は糖質が多いので、飲む場合は飲み過ぎないように水を隣に置いて、交互に飲むと良いでしょう。また、ビール同様、「糖質オフ」のものも販売され始めています。
  • 梅酒、果実酒
     梅酒や果実酒は、その実を漬けるときに大量の砂糖を使っているため、糖質が多めです。甘くておいしいですが、控えめに。
  • 果物やジュースを使ったサワー、甘いカクテル
     焼酎やスピリッツ自体は糖質が少なめでも、果物やジュース、牛乳などを使ったこれらのお酒は糖質がたくさん含まれます。飲みやすいので注意しましょう。

◆糖質に注目したアルコール早見表

糖尿病とうまくつきあう 「糖質に注目したアルコール早見表」
 

アルコールの糖質についての内容がまとめられた表があります。印刷可能なので、こういったものを日頃から持ち歩くと良いですね。

あくまで「ほどほど」に。自制心を持って、お酒を楽しもう

糖尿病患者さんにとってお酒は原則NGですが、お酒を我慢し過ぎてストレスを感じるのも考えもの。ストレスは血糖値を高めてしまう働きもあります。
医師の飲酒許可が出る場合のみですが、糖尿病患者さんでも、血糖コントロールを良好に保ちながら、お酒を楽しむことはできます。お酒の量や種類、おつまみに気を付け、ストレスを溜めないよう、うまくお酒と付き合っていきたいものです。

最後に。
糖尿病でもそうでなくても、お酒はあくまで「ほどほど」にしてくださいね。

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