治療と予防コラム

糖尿病のリスクを高める中性脂肪。基本的な対策を紹介します。


中性脂肪を下げる生活習慣とは

中性脂肪はエネルギーが足りなくなると血液中に出て、エネルギー源としての役割を果たしますが、現在の日本では、エネルギー不足になる傾向は比較的少なく、逆に食べ過ぎや運動不足などが原因で異常に増えてしまうことが問題視されています。
一方で、食事や運動といった基本的な生活習慣の改善をはかると、体内の中性脂肪値が下がることもわかっています。

食事で注意するポイントは、まず1日の食塩摂取量は男性では8g以内、女性では7g以内を目標に、積極的な減塩を行うことです。塩分だけではなく、脂質の多い肉の脂身や糖分の多い食品、乳製品、卵黄などの摂取にも注意が必要です。当り前ですが、食べ過ぎやアルコールの摂取も控えましょう。

逆に食物繊維の多い野菜や、イワシ・サンマなどの青魚、大豆といった食品は積極的な摂取が勧められています。また、唐辛子に含まれているカプサイシンはアドレナリンというホルモンの分泌をうながし、中性脂肪がエネルギーに変わりやすい脂肪酸に変化するのを助けるといわれています。

また、米国のミズリー大学が2型糖尿病患者さんを対象に行った研究では、食後に運動をした方が血糖値と中性脂肪値の改善に有効だという研究結果が得られました。この結果を参考にし、食後にウォーキングなどの有酸素運動を行うと、効率良く中性脂肪が減らせる可能性があります。

中性脂肪値は糖尿病の予防や治療において、特に注意が必要な要素の1つです。多くの糖尿病患者さんは健康診断での中性脂肪値に注意をはらっていると思いますが、もしも十分ではないと自覚しているのであれば、これからは積極的に対策を行いましょう。これは糖尿病の進行を防ぐためには欠かせない、とても大切な取り組みです。

参照・参考
e-ヘルスネット(厚生労働省)│中性脂肪 / トリグリセリド
e-ヘルスネット(厚生労働省)│食物繊維の必要性と健康
厚生労働省│日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要
池田医院│高中性脂血症の重要性
NCBI│Postdinner resistance exercise improves postprandial risk factors more effectively than predinner resistance exercise in patients with type 2 diabetes.

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