【医師監修】自覚しにくい糖尿病の初期症状。発覚のきっかけとは?

糖尿病を発見するための検査とは

糖尿病の初期段階では症状を自覚することが難しいため、糖尿病を発見するには検査が重要です。糖尿病の検査は多くの場合、血糖値およびHbA1c値(赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値)を測定することによって行われます。これらの値はいずれも採血検査によって測定されます。

血糖値を測定する場合には、場合により下記の3種類の値が測定されます。

・空腹時血糖値…10時間以上絶食した上で、朝食前に測定された血糖値
・随時血糖値…食事と採血の時間を問わずに測定された血糖値
・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)…10時間以上絶食した上でブドウ糖を摂取し、測定された血糖値。ブドウ糖の摂取前、および摂取後30分、60分、90分、120分後に測定を行う。

これらの検査で血糖値が以下のいずれかを満たし、さらにHbA1c値が6.5%以上となった場合に「糖尿病型」であるとの診断が下されます。

・空腹時血糖値126mg/dl以上
・随時血糖値200mg/dl以上
・75gOGTTの2時間血糖値200g/dl以上

糖尿病関連検査の広がり~早期発見のために

糖尿病を発症するまでの段階は、血糖値検査の結果により、問題のない「正常型」・正常値以上糖尿病未満にあたる「境界型」・そして糖尿病を発症しているといえる「糖尿病型」の3段階に分けられています。

いわゆる「糖尿病予備軍」と呼ばれている患者さんは、この境界型に分類されます。

「予備軍」とは糖尿病になる確率が高い、というにとどまらず、血糖値がすでに一定の値を越えている段階にあることを意味します。<明らかな糖尿病を発症しているわけではない、とはいえ、高血糖によるダメージは予備軍の段階から既に進行しているといわざるをえません。

予備軍の段階では自覚症状がまだあらわれにくいため、定期的に検査を受けて自分の状態を知っておくことが大切です。健康診断の際の採血検査によって血糖値やHbA1c値を確認することができますから、定期的な受診を欠かさないようにしてください。

また、糖尿病の広がりに伴い、「赤十字血液センター」では献血の際に糖尿病関連検査を実施しています。この検査ではアルブミンというタンパク質に糖が結合した「グリコアルブミン(GA)」の割合が測定され、16.5%以上で糖尿病の疑いありとされます。健康診断よりも簡易に受けることができるため、糖尿病のスクリーニング検査として、広く糖尿病発見のきっかけとなることが期待されています。

糖尿病を早期に発見し治療を始めるため、自覚症状を見落とさないことはもちろんですが、症状がなくとも定期的に検査を受けることが肝要です。検査の値で異常がなかった場合にも、不規則な食事や睡眠不足・運動不足など、ふだんの生活に危険因子がないかどうか、ぜひ一度生活習慣を見直してみてください。

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