1型糖尿病のひとつ、緩徐進行1型糖尿病とは

緩徐進行1型糖尿病の診断について

緩徐進行1型糖尿病では、β細胞に対する自己免疫反応によって出現する、ICAもしくはGAD抗体が、経過において陽性となります。2型糖尿病のようにみえる糖尿病も、これらを測定することによって、緩徐進行1型糖尿病と診断されます。膵島自己抗体の測定は、保険適応はあるものの、まだまだ一般的ではないのが現実のようです。

また、発症時や診断時には、劇症1型糖尿病や急性発症糖尿病のようなケトーシスやケトアシドーシスに陥らないことも緩徐進行1型糖尿病の診断の基準となります。

緩徐進行1型糖尿病の治療

緩徐進行1型糖尿病の発症当初は、β細胞の破壊が進んでいないため、インスリン分泌が保たれています。そのため、2型糖尿病と同様、食事療法と運動療法で血糖コントロールを行うことが重要です。必要であれば、血糖降下の飲み薬を使い、β細胞の負担を軽くします。

また、発症当初からGAD抗体が高く、内因性インスリンが残存している場合や、発症年齢が若く、やせ型であったり、他の膵島関連自己抗体が陽性の場合には、インスリン療法を早期から開始すると、進行が抑えられるという報告もあります。

経口血糖降下薬のうち、β細胞を刺激してインスリンを分泌させる、スルホニル尿素(SU)薬は、β細胞を疲れさせてしまうため、使わない方が良いとされています。

1型糖尿病は、以前は小児から青年期に発病する病気だと考えられていましたが、緩徐進行1型糖尿病のように、2型糖尿病の方が多いとされていた中年~高齢者で発見されるタイプがあることがわかってきました。

緩徐進行1型糖尿病も、治療の基本は2型糖尿病と同様、食事療法と運動療法ですので、まずは、良好な血糖コントロールを目指すようにしましょう。

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