早期発見への期待が高まる!薬局での糖尿病検査薬とは?

検査薬
(画像出典:東京商工会議所 公式ホームページより株式会社サカエ|指先採血によるHbA1c測定装置
      http://www.tokyo-cci.or.jp/market/keieitaisyo/09/01/)

厚生労働省は2014年4月から、薬局やドラッグストアの利用者が自分で採取した血液を使って店頭で糖尿病の簡易検査を行えるよう、臨床検査技師法の一部を改正しました。
この規制緩和によって糖尿病の治療や検査はどう変わるのでしょうか。

今回の規制緩和の背景とは?

実は、これまでにも薬局が取り扱うことのできた一般検査薬はありましたが、それは非常に限られたものでした。
自宅で検査薬に尿をかけて尿糖や尿タンパクを調べる尿試験紙や妊娠検査薬といったものです。

他にも、糖尿病、生活習慣病、がんなどの病気の早期発見のための検査キットなど販売している薬局もあります。
検査キットは数千円で購入でき、血液を自宅で採取して検査センターへ送って検査結果を待つものです。

これらの検査薬ついては、薬局側は販売するのみで、利用者が自宅で検査を行ったり、血液を採取するというもので、薬剤師が薬局の店頭で検査を行うことは診断行為と見なされ、グレーゾーンでした。
それが今回の規制緩和で解禁になったのです。

これは、年々ふくれあがる医療費の抑制と病気の早期発見が目的です。
今後は処方せんがなくても薬局で買える「一般検査薬」の範囲がますます拡大される可能性があります。

その中でも特に、糖尿病検査薬がまずスタートしたのはどうしてでしょうか。
糖尿病は、今や成人の10人に1人が罹患している国民病とも言うべき病気です。
しかも初期には自覚症状がほとんどなく、なかなか発症に気づかない人も多い。
そして糖尿病の可能性に気づいた時にはすでに様々な合併症が現れていることも多い病気だからです。
そして糖尿病を早期発見するには血液検査が最もわかりやすい指標だからです。

これまでの検査薬とは何が違う?

4月からスタートした糖尿病検査は、糖尿病の診断の指標となる血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)などをチェックするもので、約6〜10分で判定が可能となっています。
尿試験紙より詳しく糖尿病のリスク判定が可能で、数千円の検査キットよりも迅速に検査結果がわかることがメリットです。
しかも、1検査あたりの価格も500円〜1000円と費用の負担も少ないこともポイントです。

糖尿病検査薬の使い方は?

検査薬2

糖尿病検査薬を使う前に、まず薬剤師による説明、同意書の記入を行います。
検査方法は、利用者が自分で指先から1000の1ミリリットルの血液を採取し、簡易測定装置に入れるだけです。
約6〜10分後にはHbA1cの値が出るので、その間に、薬剤師が利用者の体重、年齢、糖尿病の家族歴などを聞き取り、検査値と合わせてアドバイスを行います。

糖尿病検査薬で注意すべきこととは?

最後に、薬局での糖尿病検査薬を使用するにあたって注意すべきことについてまとめます。

糖尿病検査薬を導入している薬局はまだ少ない

薬局での糖尿病検査薬導入は、まだスタートしたばかりです。
最寄りの薬局で取り扱いがあるかどうかを確認しましょう。

1検査あたりの費用は店舗による

薬局での検査可能項目は、糖尿病の検査項目(血糖値、HbA1c)、脂質の検査項目(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、肝機能の検査項目(AST、ALT、γ-GTP)などの8項目とされ、1検査あたりの費用は店舗によって違いますので確認が必要です。

あくまでも検査であって診断ではない

薬局でできるのは、あくまでも簡易検査です。診断は医師でなければできません。
薬剤師は検査結果と基準値を伝え、検査値によっては医療機関への受診を勧めます。

いかがでしたか?
糖尿病検査薬の登場によって、薬局の薬剤師からアドバイスを受けながら、これまで以上に精度の高い検査を受けられるようになります。
糖尿病予備軍を含め、薬局を利用する人に向けて、病気の早期発見、早期治療につなげることができますね。

参考:

  • http://answers.ten-navi.com/news/919/
  • http://a1c.umin.jp/detail.html
  • https://www.medicallibrary-dsc.info/useful/magazine/pharmacist_plus/backnumber/lq9pde0000002xw5-att/13_005.pdf
  • http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0102T_R00C14A7000000/?df=2

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