治療と予防コラム

見つかりにくい糖尿病リスク「脂肪筋」に備えるポイントとは


積極的な運動で、脂肪筋の改善を

では、どのようにして脂肪筋を減らせるのでしょうか。まずは代謝の良い体になれば、脂肪筋の蓄積を改善することができます。そのためには生活習慣に気を配ることが大切です。

第54回日本糖尿病学会関東甲信越地方会で脂肪筋とインスリン抵抗性に関する講演を行った順天堂大学代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史准教授は、脂肪筋をつくらない代謝の良い体づくりのためには「ふだんから活発なウォーキングを行い、体力を向上させるための取り組みを続けることが大切」と述べています。

田村准教授が行った研究では、カロリーを制限した食事療法だけでは脂肪筋は減少しませんでしたが、食事療法と運動療法を同時に行った結果、脂肪筋の量は減少し、インスリン抵抗性も改善する可能性が高くなったという結果が報告されています。

また、厚生労働省は「健康づくりのための身体活動指針」を策定し、その中で今よりも10分多く体を動かす「プラス・テン」をキャッチフレーズに定めています。

10分程度の運動は、1,000歩のウォーキングに相当しています。「車移動を徒歩や自転車に変える」「テレビなどを観ながらストレッチや筋力トレーニングを行う」などの工夫をして、運動する時間を増やすための取り組みを進めましょう。

知らないうちに蓄積する可能性が高い脂肪筋は、影響が出る前から対策をたてることが特に有効な方法となります。外見だけでは肥満の心配はないという人も、今より運動する時間を増やして、脂肪筋がたまらないように心がけてください。

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