治療と予防コラム

食後10分のウォーキングが効果的! 肥満や血糖値の改善にウォーキングを


食後10分のウォーキングが効果的

一日あたりの歩数の目標値に近づけて健康を維持するためには、ウォーキングを習慣づけることが重要です。けれども、一日の中でまとまった時間を確保するのが難しいという方も少なくないことでしょう。
実は、近年の研究では、まとまった時間ではなく、時間帯を分けてウォーキング行った場合でも充分に健康への効果が得られると示唆する研究も報告されています。

たとえば、ニュージーランドのオタゴ大学が行ったこの研究では、18歳から75歳の2型糖尿病患者さん41人を対象に、ウォーキングを行う時間と血糖値の関係について調査を行っています。研究チームは対象者を2つのグループに分け、片方には一日のうち好きな時間に30分間のウォーキングを、もう片方には朝昼晩の食後にそれぞれ10分間のウォーキングを行う生活を2週間送ってもらいました。さらに、1ヶ月間のインターバル期間を設けた後、最初の2週間で行わなかった方のウォーキングを2週間続けてもらいました。

この調査の期間中、対象者には活動量計と5分おきに血糖値を測定する機械を装着してもらい、血糖値の状態を観察しました。

その結果、毎食後に10分間のウォーキングを行った場合、まとめて30分間のウォーキングを行った場合に比べ、食後血糖値が平均12%低下することが確認されました。3食のうち夕食後のウォーキングが最も効果が大きく、血糖値が平均22%低下していることが判明しました。

研究者は、この調査は対象者が少数であることから糖尿病の予防効果や運動のタイミングと血糖値の関係を明確にするものではないとした上で、食後の運動がインスリン投与の量や回数を抑えることにつながる可能性があると示唆しています。

運動療法というと、ついまとまった時間が必要だと考えてしまいがちですが、食後の10分間の運動も、糖尿病患者さんにとっては大きなメリットになる可能性があります。ウォーキングをするタイミングに迷った時は、食後にしててみるのも一策かもしれません。

参照・参考
厚生労働省│平成27年国民健康・栄養調査結果の概要
厚生労働省│健康日本21(第二次)
国土交通省都市局│まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン
ReadCube│Advice to walk after meals is more effective for loweringpostprandial glycaemia in type 2 diabetes mellitus than advicethat does not specify timing: a randomised crossover study

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