黄砂に要注意! 黄砂の翌日は急性心筋梗塞が増加

黄砂とは

黄砂とは、中国大陸内陸部の砂漠地帯や黄土高原などの乾燥地帯、あるいは半乾燥地帯の土や鉱物の粒子が風によって高度数千メートルまで巻き上げられ、偏西風にのって飛来する現象を指します。

かつては自然現象と考えられていた黄砂ですが、近年黄砂が発生する頻度や被害が増大していることから、畜産業の過剰な放牧や農地転換による土地の劣化や森林減少を原因とした砂漠化などの人為的要因も関係する環境問題として認識されつつあります。

黄砂の影響は発生源の周辺地域にとどまらず、大気中に浮遊する黄砂粒子を核に雲が発生するなど、地球全体の気候に影響を及ぼしています。また、黄砂が飛来する過程で大気汚染物質や微生物が付着する場合があり、黄砂が降る地域では、黄砂に触れることでアレルギー疾患や呼吸器疾患、循環器疾患などの発症につながる可能性が指摘されています。

日本へ飛来する黄砂の粒子の多くは4μm(0.004ミリメートル)程度ですが、なかには2.5μm(0.0025ミリメートル)以下の粒子も含まれています。黄砂が観測された際にはPM2.5にも注意が必要だといえるでしょう。

黄砂の翌日は急性心筋梗塞が増加

この黄砂について、熊本大学や国立環境研究所、国立循環器病研究センターを中心とする研究チームは、黄砂と急性心筋梗塞の関連性について共同で研究を行っています。

この研究では、熊本県内で発症した急性心筋梗塞患者さんのデータが登録されている「熊本急性冠症候群研究会」のデーターベースを用いて、2010年4月から2015年3月までの調査期間中に新たに登録された4,509人の急性心筋梗塞患者さんのうち、熊本県外在住者や入院中に心筋梗塞を発症した方、情報が不足している方を除外した3,713人を対象に、黄砂と急性心筋梗塞発症の関連性を解析しました。

その結果、黄砂が観測された翌日は急性心筋梗塞を発症する割合が1.46倍であることがわかり、黄砂が観測された翌日に急性心筋梗塞が増加するという関連性が示されました。

また、急性心筋梗塞を発症した患者さんの年齢や性別、喫煙習慣、高血圧や糖尿病といった背景要因でグループ分けを行い解析したところ、背景要因が複数ある場合には黄砂の影響を受けやすく、中でも慢性腎臓病の患者さんは黄砂による影響を受けやすいという結果になりました。

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