治療と予防コラム

原因の異なる糖尿病。もっと知りたい「1型糖尿病」の治療は?


1型糖尿病患者さんにおける食事や運動

1型糖尿病においては、特別な食事・運動療法は必要ありません。
特に育ちざかりの子どもさんに発症した場合は、成長のために必要な量をしっかり摂ることが大切です。
食事によって上がった血糖値は、インスリン注射で対応する方法が採られます。
運動も、肥満や生活習慣病を招かないよう適宜行う程度で問題ありません。


インスリン注射を欠かさずに、定期的受診で体調コントロールを

1型糖尿病患者さんが最も気を付けなくてはならない点は日々のインスリン注射を欠かさず行うということです。
2型と違って1型ではインスリンの分泌量がほとんどなくなります。
もし注射でインスリンを補充しなければ、血糖値が急激に上がり非常に危険です。
また、血糖値をコントロールしなければ、2型糖尿病と同様に合併症 の危険性も高まります。

また、定期的な通院を欠かさず、血糖値の記録などから自分に合ったインスリンの種類や量を医師と相談しましょう。

子どもであれば、小児糖尿病の専門医を受診した方が望ましいです。
子どもさんが最終的には自分で注射をして管理できるようにしていかなくてはならないため、医師や学校など周囲とも連携し、サポートしていくことが大切です。


1型と診断されると、一生インスリン注射をしていかないといけないという精神的・経済的負担などからストレスを感じるものです。
しかし、ストレスも血糖値を上げる要因となるので、なるべくストレスを感じないよう、気持ちを前向きにする工夫も必要です。
自分が楽しめる趣味を持つなども一つの方法です。
同じ境遇の方と分かち合いたいと考える方もいるでしょう。
1型糖尿病の患者会・家族会で体験談を聞いたり、悩みを分かち合うことができれば心が楽になるかもしれません。
情報交換も含め、積極的に参加してみましょう。

2型と異なり、食事の制限は基本的にはありません。時には外食も楽しみましょう。
ただし、生活習慣病予防の観点から、日頃からインスタント食品や脂っこい食事が多い方は、なるべく「健康的な食事」に近づけるようにしましょう。


血糖値コントロールを生活の一部に、自分らしい生活を楽しむ

このように1型糖尿病は、2型糖尿病とはその原因も症状も治療方法も異なります。
1型はインスリン注射が基本の治療となり、毎日数回の注射は負担にはなりますが、食事や運動については制限がありません。
血糖値コントロールを生活の一部と考え、前向きに自分らしい生活を楽しむことが大切です。

1 2 3

PR注目記事

健康道場「うまくつきあう80kcalショコラ」
健康道場「緑のサラナ」

糖尿病クイズ 〜あなたはどのくらい知っている?〜

糖尿病QUIZ!(基礎知識編)

糖尿病になりやすいのはどこの国の人でしょう?
1. 日本
2. アメリカ
3. オランダ

糖尿病とうまくつきあう

糖尿病ニュース

認知症の3分の1は予防できる!? 生活習慣をチェックしよう!

世界で増加傾向にある認知症は、高齢化が進む日本においても注意が必要な症状です。 認知症の発症には生活習慣が大きく関わっており、日々の生活を改善することで認知症の予防につながるとされています。 今回 ...

近視の予防に自然光!? 屋外での運動に取り組もう!

糖尿病の運動療法としても推奨される屋外でのウォーキング。 近年の研究では、自然光を浴びることで近視の対策にもなると報告されています。 詳しくは「続きを見る」よりご覧ください。 ...

その他の記事

CGMは承認部位に装着を。インスタグラムでわかった米国のCGM利用の実態は?

CGM(持続血糖モニター)はセンサーを身体に挿入し、連続して血糖値を測定する検査方法です。CGMを使って全体的な血糖値の変動が把握できるようになり、1型糖尿病患者さんや一部の2型糖尿病患者さんはより効 ...

アクティブ・フォー・オール拠点が行うロコモ予防の取り組みとは?

現代人は昔に比べて体を動かす機会が少なく、「ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)」予備群の数は増加傾向にあるといわれています。中でもメタボの方や、身体能力が衰えやすい糖尿病患者さんは、特にロコモのリ ...

食後10分のウォーキングが効果的! 肥満や血糖値の改善にウォーキングを

ウォーキングをはじめとした有酸素運動は、糖尿病の予防・治療に有効な習慣です。しかし、ウォーキングを続けようと考えてはいるものの、仕事や家事などで忙しく、なかなかまとまった時間を取れないという方も多いの ...

黄砂に要注意! 黄砂の翌日は急性心筋梗塞が増加

東アジアの砂漠から強風に運ばれて飛来する「黄砂」は、飛来する過程で大気汚染物質や微生物が付着する場合があることから、健康への悪影響が懸念されています。 さらに最近の研究では、黄砂が観測された翌日 ...

糖尿病の運動療法にも。クロスフィットのメリットとは?

「クロスフィット」というトレーニングをご存知でしょうか。 これは機能的高強度トレーニング(F-HIT)と呼ばれるトレーニング方法の1つで、筋力やスタミナ、持久力などの能力をバランスよく高めたり、 ...

緑内障の予防改善における、ミカンのポリフェノールの効果とは?

緑内障は日本人の視覚障害の中でももっとも多い症状で、40歳以上の日本人では20人に1人が発症しているといわれています。糖尿病患者さんの目の病気というと、糖尿病白内障が思い出されますが、実は緑内障もまた ...

一覧に戻る

Facebook始めました!レシピ集更新中!
レシピ集

糖尿病ニュース

糖尿病になりました

PAGETOP