5月31日は「世界禁煙デー」。禁煙後もしばらくは糖尿病に注意

世界的に禁煙の風潮が広まりつつある昨今。世界保健機関 (WHO)により、5月31日が禁煙を推奨する日「世界禁煙デー」として制定され、日本では毎年5月31日~6月6日の1週間が「禁煙習慣」となっています。
今回は、「世界禁煙デー」を目前に、糖尿病と喫煙の関係について見ていきたいと思います。

喫煙により糖尿病リスクは約1.4倍

たばこはがんや呼吸器系の病気、さらに動脈硬化を進行することによって心疾患や脳血管疾患などのリスクが高まるなど、さまざまな健康被害があります。
糖尿病も、喫煙によってリスクが高まる病気の一つです。

たばこを吸うことによって交感神経が刺激され、血糖値を上げる作用のあるホルモンが分泌されるため、血糖値が上がります。また、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の効きを悪くしてしまう作用もあり、日常的にたばこを吸うことで血糖値が下がりづらい状態が続き、糖尿病を引き起こしやすくなってしまうのです。
喫煙者は、非喫煙者に比べ、糖尿病にかかるリスクは約1.4倍。さらに喫煙本数が多ければ多いほどそのリスクが高まると言われています。

糖尿病患者さんの動脈硬化や合併症の進行も早める

喫煙は、糖尿病の発症リスクを高めるだけではなく、糖尿病と診断された後も吸い続けることで血糖コントロールに悪影響を及ぼし、糖尿病腎症・網膜症・神経障害(三大合併症)などの合併症の進行も早めてしまいます。
また喫煙は血糖値を上げるだけでなく血圧を上げる作用もあるため、さらなる負担が血管にかかり、動脈硬化を進め、合併症の進行を促してしまうのです。

禁煙が重要。ただし、禁煙後も5年程度は糖尿病リスクが高い

糖尿病を予防するためにも、またすでに糖尿病を患っている方も、なるべく早く禁煙をすることが重要です。
ただし、たとえ禁煙しても5年程度は糖尿病のリスクが高い状態が続くという研究結果が、国立がん研究センターと国立国際医療研究センターによって報告されています。
禁煙すると、それまでのたばこを吸うという行為がなくなって手持無沙汰になったり、食欲増進でつい食べ物に手が伸びてしまい、太ってしまうことがあります。肥満は糖尿病のリスクとなるため、このことが禁煙後すぐには糖尿病リスクが下がらない要因と考えられています。

しかし一方で、体重の増加に関わらず、糖尿病リスクは依然高いままであるという報告もあります。たばこと糖尿病の関係は、その全貌が明らかになっているわけではありませんが、禁煙したからといって糖尿病リスクがリセットされるわけではないため注意が必要です。

禁煙後も糖尿病のリスクが高いことを自覚し、栄養バランスのとれた食事をして適正な体重を維持する、きちんと定期的に健診を受けるなど健康管理を十分に行うようにしましょう。

病院で禁煙する。禁煙外来のある病院を探そう

長らくたばこを吸ってきた方にとって、禁煙は簡単なことではありません。そんなときは、禁煙を専門とする医師に相談するのも一つの手です、条件を満たせば、保険適用内で禁煙治療を受けることができる場合もあります。
下記サイトでは、あなたが住んでいる街の近くの禁煙外来のある病院を探すことができます。

◆すぐ禁煙.jp.
http://sugu-kinen.jp/

喫煙は糖尿病リスク以外にも、多くの健康被害があります。
思い立ったが吉日。たばこを日常的に吸っている方は、これを機に禁煙してみてはいかがでしょうか。

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