「糖尿病リスクスコア」を活用して、早期介入で発症予防

「糖尿病リスクスコア」が開発

国立国際医療研究センタ―では、12の企業の産業医と共同して病気の予防や、健康診断の効果について研究を進めています。そのひとつとして、南里明子氏らの研究チームが、企業の行う健康診断のデータを元に、3年後の糖尿病発症を予測する「糖尿病リスクスコア」を開発しました。

このシステムは、2008~2009年に健康診断を受けた糖尿病でない30歳以上の37,416人について、その後3年間で糖尿病と診断されたかどうか(※)を追跡調査し、その結果を元に分析したものです。

※このシステムにおける「糖尿病」の診断定義は、空腹時血糖値126mg/dL以上、随時血糖値200mg/dL以上、HbA1c値6.5%以上または糖尿病治療薬を服用中とされています。

糖尿病発症リスクを分析する健康診断の項目は、性別、年齢、BMI、腹部肥満の有無、現在の喫煙の有無、高血圧既往の有無とし、さらに詳しい分析をするために空腹時血糖値とHbA1c値の項目も加えられました。

糖尿病リスクスコアは、これらの項目別に点数を割り当てたもので、その合計点数によって糖尿病発症確率を予測するというものです。このシステムにより、健康診断のデータから糖尿病リスクスコアを算出すると、2型糖尿病の発症が、かなりの精度で予測できるのだそうです。

2型糖尿病を予測する方法は以前からありましたが、今回の研究は30歳以上という若年層を含む大規模の人数を対象としており、健康診断のデータを利用していることから、糖尿病リスクの早期発見や、職場での糖尿病予防に役立てることができると考えられています。

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