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【医師監修】日常的な「むくみ」と、糖尿病患者さんが気を付けたい「むくみ」とは?

夕方になると靴がきつい、足がパンパンに張っている……など、多くの人が経験する「むくみ」。

人の体は、約60%が水分。立ちっぱなしや座りっぱなしなどで同じ姿勢を長くとり続けていると、水分(体液=血液、リンパ液、組織液など)は、体の下の方、つまり足に溜まりやすく、足は体の中で最もむくみやすいと言えます。
ただ、ひと晩寝て治る一過性のむくみであれば心配はいりません。

ここでは、病気が伴っているむくみと、糖尿病におけるむくみについて見ていきましょう。

むくみが症状として出る疾患とは?

むくみは健康な人でも比較的よく起こるもの。軽く体を動かしたり、ひと晩寝て翌朝には大方むくみがとれるようであれば特別な心配をすることはありません。
しかし、むくみには思わぬ病気が隠れていることがあるので、むくみがなかなかとれない、むくんだ部分を指で押すと皮膚が凹んだまま戻らないなど、いつもと違う様子があれば、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

<むくみが症状として出る疾患例>

  • 腎臓の病気(ネフローゼ症候群、糖尿病腎症など)
  • 肝臓の病気(肝硬変など)
  • 心臓の病気(慢性心不全、肺性心など)
  • 甲状腺の病気(甲状腺機能低下症など)
  • 更年期障害
  • 下肢の静脈瘤
  • その他、原因不明の特発性浮腫 など

糖尿病によるむくみ。糖尿病腎症によるむくみとは?

糖尿病の三大合併症の一つ、糖尿病腎症の症状の中に、「むくみ」があります。

腎臓は、老廃物を除去したり、体に必要な成分を再吸収する働きだけでなく、造血、血圧や水分量の調節などの役目も持っています。
糖尿病の高血糖により腎臓の血管にダメージを与えてしまうことで腎機能が次第に低下し、水分量を調節する機能が低下すると、体にむくみが起こります。

しかし糖尿病腎症において、むくみが症状として気になりだすのは、実は病期がかなり進んでから。初期の自覚症状はほとんどないと言われています。
そのため糖尿病腎症は、むくみを感じる前に早期発見し、早めの治療が肝要となります。

糖尿病腎症は、食事療法に注意が必要。むくみの解消法は?

糖尿病腎症を発症している場合には、通常の糖尿病のみの食事療法に加えて注意しなければならない点があります。主なポイントは、たんぱく質や塩分、カリウムの摂取を制限すること。詳しい内容については、通常の『食品交換表』とは別冊の『糖尿病性腎症の食品交換表』を参照すると良いでしょう。

<日常的にできるむくみ解消法例>

・軽い運動やストレッチ、入浴、マッサージなどで血行を促進

むくみは水分が滞ってしまっている状態。同じ姿勢で居続けることを避け、軽く体を動かしたり、入浴やマッサージなどで血行改善に努めましょう。

・こまめな水分補給

こまめに水分を補給して循環を良くすることは、むくみ解消に役立ちます。ただし、水分の摂り過ぎはむくみの原因になるので注意が必要です。

・塩分を控える

塩分を摂り過ぎると体のむくみを引き起こします。減塩調味料を使ったり、香辛料や酸味をうまく使ってなるべく減塩に努めましょう。糖尿病腎症がある場合の1日の塩分摂取量は、3~6gまでです。

糖尿病腎症を防ぐため、日々の血糖コントロールと定期的な検診を!

糖尿病も初期の段階では自覚症状が少ない病気ですが、糖尿病腎症もまた然りです。むくみなどの症状が出てからでは治療の効果が出づらく、さらに悪化してしまうと腎不全へと進行し人工透析を余儀なくされることもあります。
糖尿病腎症を防ぐには、日々の血糖コントロールをしっかりとおこなうことが大切です。また、早期発見に努めるべく、定期的な検診を欠かさずに受けるようにしましょう。

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