糖尿病の基本治療の1つ、運動療法。運動の効果とは?

糖尿病の治療において最も重要な治療は、食事療法と運動療法です。
「生活習慣病」とも呼ばれる糖尿病は、これらの日々の生活習慣の改善によって血糖を良好に保っていくことで、糖尿病の進行を抑えたり、合併症を予防することができます。

ここでは、運動療法に注目して、なぜ必要なのか、どのくらい行えばよいかなどを解説していきます。

糖尿病治療における運動療法の目的とは?

運動療法の一番の目的は「血糖コントロールを良好にすること」です。
運動によるカロリー消費で減量効果も期待できますが、「運動で消費したカロリー分だけ食事を増やしてもいい」ということではありません。
血糖コントロールは、食事療法も合わせてきちんと行っていく必要があります。

運動療法で期待できる効果

  • 運動によってブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され、血糖値が低下する
  • 血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きを良くする(インスリン抵抗性の改善)
  • 血糖値が下がるので、インスリンの節約になる
  • カロリー消費が増え、減量効果が期待できる
  • 高血圧や脂質異常症の改善が期待できる
  • 筋力アップや体力アップ、骨を丈夫にする
  • 心肺機能が向上する
  • 爽快感、気分のリフレッシュができる

※糖尿病治療ガイドより

運動の種類と、運動する時間・回数

運動の種類は、「有酸素運動」と「レジスタンス運動(筋力運動)」があります。
この2種類を組み合わせて行っていくのが望ましいですが、特に糖尿病患者さんはインスリンの働きを良くする「有酸素運動」を中心に行いましょう。

<有酸素運動>

 

ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、水泳 など

<レジスタンス運動>

 

ダンベル体操、スクワット など

運動を実施する時間は、食後1時間後くらいが良いとされていますが、自分のライフスタイルに合わせて無理のない時間帯に行えばOKです。
ウォーキングであれば、1回15~30分間を1日2回、歩数は1万歩が目安です。カロリー換算すると、160~240kcal程度が消費できます。運動を毎日行うことが難しい場合にも、週3回以上の頻度で行いましょう。

運動をするときの注意点

  • 運動前後には水分補給を行いましょう
  • 運動習慣がない場合には、軽い運動から始めましょう
  • その日の体調、天候に合わせ、無理のないように行いましょう
  • できれば血糖値や血圧、体重などを記録しましょう

運動は継続が大切。日常生活に組み込む、家族と一緒に運動するなど工夫を

糖尿病における運動療法は、継続していくことが大切。
これまで運動習慣がなかった人にとっては、最初は運動することが難しく感じられるかもしれません。
そんな場合は、通勤時間に一駅分歩いて運動するなど日常生活にうまく組み込んだり、家族と一緒に話をしながら運動するのもおすすめです。

無理のない方法で、楽しみながら運動を続けていきましょう。

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