組み合わせで相乗効果? 緑茶と運動について

緑茶を飲むと血糖値が低下する

糖尿病患者さんの治療の大きな柱である「運動療法」。それを緑茶が後押ししてくれる、そんな研究があります。

アメリカのペンシルヴァニア州立大学の研究チームは「緑茶を飲み続けることで血糖値を下げる効果が期待できる」と発表しました。

その研究によれば、糖尿病のマウスに運動をさせつつ、緑茶抽出物を摂取させたところ、実験開始から16週間後には体重が27.1%、腹部脂肪が36.6%減少したのだそうです。さらに、空腹時血糖値は17%、インスリン濃度は65%、インスリン抵抗性は65%、それぞれ低下しました。一方で、緑茶抽出物を摂らなかったり、運動しなかったマウスについては、特に変化がみられませんでした。この実験内容からは、「緑茶を飲む」だけではなく「運動もする」ことがポイントであることがわかります。研究チームのランベルト准教授は「運動をしないと緑茶の成分は十分に活かせない」と指摘しています。

ちなみにこのとき、マウスが摂取した緑茶抽出物の量は、人間が飲む量に換算すると1日8~10杯程度。緑茶を意識的に多めにとれば、実現できそうな数値です。

緑茶は糖尿病に効果的?

ではなぜ、緑茶×運動で血糖値が下がるのでしょうか。残念ながらこの点に関しては研究中の段階で、明確な理由はわかっていません。

現時点でわかっていることは、緑茶の含有成分であるカテキンに、脂肪が吸収されるスピードを遅くして消化酵素の働きを抑える働きがあるということ。その働きによって、消化がゆっくりと時間をかけて行われるので、血糖値の急上昇を防ぐ効果があると考えられています。

また、緑茶に含まれるポリフェノールには脂肪を燃やす効果、カフェインにはエネルギーを消費させる効果があるため、肥満防止に役立つということもわかっています。

上記の実験ではカフェインなしの緑茶抽出物が使われたものの、マウスにカフェインのみを摂取させた実験ではエネルギー消費量が増え、基礎代謝もアップすることが確認されています。

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