糖尿病の食事療法にも!お酢のパワーで疲れ知らず
「お酢は健康に良い」ということは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
私たちの食卓におなじみのお酢には、たくさんの健康パワーが秘められています。
ここでは、お酢の健康パワーと、誰でも簡単にできるお酢レシピをご紹介します。
お酢の種類と、栄養成分
お酢は、原料や製造方法によってさまざまな種類があります。それぞれ風味や味わい、酸味が異なるので、料理や好みに合わせて選びましょう。
◆お酢の種類
- 米酢 米
- 玄米酢 玄米
- もろみ酢 タイ米、黒麹菌
- 穀物酢 小麦などの穀物、酒かす
- リンゴ酢 リンゴ果汁
- ワインビネガー ぶどう果汁
- 梅酢 梅(しそ)、塩、 など
どのお酢にも共通して言えることは、酸味のもとである酢酸や(体内で「クエン酸」に変化)、体を作るのに欠かせないアミノ酸が豊富に含まれていること。
これらの栄養成分によって次のような健康効果が期待できるのです。
お酢で健康!スゴイお酢のパワー
1.コレステロール値や中性脂肪値を下げる
高脂血症や動脈硬化の原因で、糖尿病にも悪影響を及ぼすコレステロールや中性脂肪の値を下げる働きがあります。
2.血糖値の上昇を抑える
食前にお酢を飲んだり、お酢を使った料理を食べると血糖値の上昇が抑えられることが分かっています。
3.便秘を改善する
お酢が胃や腸を活発化させ、ぜん動運動を促し、便秘を改善する働きがあります。
また、腸内環境を整える働きもあると言われています。
4.疲労を回復する
酢酸が体内でクエン酸に変化して代謝を促し、疲労物質である乳酸を分解してくれるため、疲れを早く回復させる効果があります。
5.ミネラルの吸収を助ける
クエン酸の働きによって、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルの吸収が高まります。
健康効果の他にも、お酢には優れた殺菌効果があるため、食べ物を腐りにくくしたり、掃除などにも用いられ、私たちの生活には欠かせないものとなっています。
お酢を摂ろう!お酢料理&お酢ドリンクのレシピ
サラダや酢のもの、肉料理など、お酢を使ったおいしい料理は数多くあります。
また毎日取り入れやすいお酢ドリンクもおすすめです。ただしお酢は酸が強いため、飲む場合は濃さによって胃に負担をかけてしまうことがあります。
レシピサイトなどを参考にしながら、希釈度合いに注意して作りましょう。
◎糖質オフ タコ酢
材料 (4人)
- タコ 適量
- キュウリ 2本
- ワカメ 適量
- 酢 大さじ4
- ラカント(顆粒) 大さじ2
- 醤油 大さじ1
- 玉ねぎ 2個(400g)
- 花かつお 適量
- ポン酢 20cc
- 柚子 100g
- はちみつ 200g
- 穀物酢 200ml
※詳しい作り方は、以下URL(クックパッド)をご参照ください。
http://cookpad.com/recipe/2116225
◎丸ごと玉ねぎの鰹ポン酢和え
材料(2人分)
※詳しい作り方は、以下URL(サンスター「糖尿病とうまくつきあう」)をご参照ください。
https://jp.diabetes.sunstar.com/food/recipe/sidedish/sidedish23.html
◎ゆずのホットサワードリンク
材料 (8人前)
※詳しい作り方は、以下URL(ミツカングループ)をご参照ください。
http://www3.mizkan.co.jp/sapari/menu/cook/recipe/index.asp?id=1130&uiaid=1130
食事療法にも、お酢を積極的に取り入れよう
これまで紹介してきたように、お酢の健康効果は実にさまざま。糖尿病患者さんにも、糖尿病の予防にもおすすめの食材です。
酸味が強く、爽やかな味わいのお酢は、塩分を足さずに味のメリハリをつけられるのも◎。
いろいろな料理に使ったり、ドリンクとして飲んだり、日々の食事にうまくお酢を取り入れてくださいね。
ただ、おいしいお酢ドリンクには砂糖などがたくさん入っていることもあるので、飲む量には注意しましょう。