炭水化物制限って?糖尿病と関係あるの?

糖尿病の食事には、血糖値のコントロールを行うために、食事療法が非常に重要です。

糖尿病食においては、「炭水化物制限食を」ということを聞いたことがある人もいるかもしれません。
糖尿病食は、基本的に医師や管理栄養士の指導の下、指示エネルギー(摂取カロリー)を守り、栄養バランスの良い食事を行っていくことが大切です。

その中で、「炭水化物の制限」が取りざたされるのは、炭水化物と血糖値に大いに関係があるからなのです。

炭水化物制限食とは

炭水化物制限食は、高雄病院理事長の江部康二先生らが提唱している糖尿病の食事療法で、

「食後に血糖を上げるのは炭水化物(糖質)だけだから、献立からできるだけご飯やうどん、パンを控えれば、血糖は上がらない、だから血糖のコントロールはよくなる」(引用)

という考えによって作られています。

「炭水化物制限食」の特徴

1.朝食と夕食は主食抜き。昼食のみ適量の主食を取る
2.昼食の主食以外、でんぷんや砂糖などの糖質の多い食品は不可
3.副食はたんぱく質と脂肪を主に含む食品を中心にする
4.脂肪の摂取を特に制限しないので、炒め物、揚げ物を含め、ほとんどの調理法が可
5.晩酌は、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒を適量ならば可

つまり、ほとんど主食をとらないように心掛けて、野菜や肉中心の食事を推奨しています。
食後の血糖値を急激にあげないことから、糖尿病に有効な方法といえます。

しかし、この方法だと必要なカロリーのほとんどをたんぱく質と脂質で補うため、肥満や高血圧などを合併している人には好ましい方法とは言えないこともあります。
また、腎機能が低下している人の場合は、たんぱく質が腎臓に負担となるので、絶対に行ってはいけません。

また、これは開始直後から効果があるため、 経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている人は 低血糖状態になる可能性があり、「炭水化物制限食」の実施にはとても注意が必要です。
必ず医師に相談して、できれば入院して行うくらいの配慮が必要なものです。
実施する場合には、必ず医師の指導のもと、行うようにしましょう。

カロリーだけの制限とせずに糖質にも気を付けて

カロリー制限をすることで、糖質(炭水化物)ばかりをとってしまっているような人は、玄米や雑穀、全粒粉のパンなどに切り替えるところから始めてみましょう。
また料理なども砂糖ではなく、還元麦芽糖、水あめ、麦芽糖など多糖類を使うようにするだけで、食後の血糖値の上昇を少しゆるやかにすることができます。
できたら夕食時のみ主食をなくす(または、食物繊維を含む玄米を少しだけ食べる)方法などを試してみるのもいいでしょう。

覚えておきたい「炭水化物が食後血糖値を上昇させる」ということ

ごはんやうどん、パンなどの主食は、血糖値を上げやすい、糖質(炭水化物)であることを日ごろから意識し、偏らないように摂取することから始めましょう。

炭水化物制限食は、医師と相談の上はじめなければなりませんが、主食の摂り方を意識するだけでも食後の血糖値の急激な上昇を抑えられます。
もちろん糖尿病の食事療法においてはビタミンやミネラル、食物繊維など全体の栄養バランスがとても大切ですので、野菜は多めにとることも意識しましょう。

ごはんの量を少なめにし、代わりに副菜を2,3種類用意するなど、ボリューム感を損なわなずに、満足感のある食事で糖尿病食を続けていきましょう。

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